★本‼️きょうだいトロルのぼうけん セーリン作 小野寺百合子訳 学習研究社

〈解説文は全て独自で書いております。無断使用はご遠慮下さい。〉 ★©️1971と表示有り。（発行年数等の表示無し） ★紙カバー付き。 ★カバー＝天地にヨレ傷、表面に保管上のスレ傷有 ★本体＝三方に経年ヤケ、シミ汚れあり。天地に 　　　　スレ傷有り。見開き、見返しにシミ汚れ有 　　　　本文ページ内もシミ汚れが散見されます。 ★★上記以外は、製本も堅牢で、通読に支障はございません。然し乍ら、本文中にも画像のようなシミ汚れが散見されますので、汚れが苦手な方はお避け下さい。★★ 　傑作である事は無論ですが、訳者がムーミンの小野寺氏、と言うだけで読む価値有りの一冊です。 　トロル、と聞くと、北欧の醜くて恐ろしい、日本の鬼みたいなものかな、と思いがちですが、違うのです。 　こちらのトロルは、子供の指ほどの大きさの、とても小さな生き物なんです。（ムーミントロールみたいですね！）古い石橋の中に家を作って、家族で住んでいます。 　トロルの家の中の描写、これほど心躍るミニチュアの世界は有りません！「床下の小人たち」の、ホミリーの台所、お皿が銀貨だったり、虫こぶを急須にしたりなどを、更にワイルドにした感じです。 　床の絨毯がふかふかの苔、栗鼠の毛の壁掛け、マーマレードの瓶の蓋のフライパン。台所道具は人間の捨てたものをリサイクル。バター入れがテーブルになってるんです！そして、ご馳走はキノコステーキ！（獣肉じゃないところが素敵。） 　さて、そんな幸せなトロル一家に一大事が起こります。何と、弟の赤ちゃんトロルが誘拐されてしまったのです！探しに行くのは未だ幼いトロル姉妹です。 　パンケーキのお弁当を持って旅に出た二人、途中誘拐犯と疑わしき、トロルの少年いたずらステュッべに遭遇。初めは敵対しますが、ステュッべの窮地を救ったことから信頼関係が生まれ、やがて友情へと育ちます。 　愛情をかけられる事なく育ったステュッべは、二人からの友情で、心の殻が取れたのでした！頼もしい道連れを得たトロル姉妹、さあ、無事に赤ちゃんを取り戻せるでしょうか？ 　子供だけで冒険に出る、と言うだけで、小さな読者はワクワクですね。 　長期個人保管の大変古い本です。状態は、上記★書きと、画像よりご判断下さい。 　古い本にご理解のある方との、嬉しいご縁を心よりお待ち致しております。